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(39)マカロニ・ウエスタン1977年TV放映作品(その1)

この年は再放映が8本、初登場が9本で合計17本観ています。1971年から書き始めているので、もう7年目になります。『荒野の用心棒』が1964年にイタリアで製作され、そして日本で劇場公開されてから、昨年の12月25日は記念すべき50周年でした。

1. 新・荒野の用心棒

1月31日 (月曜ロードショー)

あら、珍しいことに、あれだけ再放映が多かった月曜ロードショーが、昨年の7月26日放映の『西部悪人伝』に続いて2回連続初登場の作品です。と言っても、こうして時系列にブログを書いているので当時は何の認識もなく観ていました。

さて、今夜放映の『新・荒野の用心棒』は、全く『荒野の用心棒』とは関係ないようです。ネットの情報によると1968年イタリア、スペイン合作で劇場公開が1971年9月になっています。なぜ、3年も経ってから公開されたのか不思議な気がしますが、その後は大して話題にもならなかったようです。

解説書を読んでものんべんだらりで、マカロニとしてのステータスに欠けるということらしいです。題名をただ単にヒットした映画をまねても内容が伴っていないのでは、かえってフアンのひんしゅくを買ってしまうのでは。と、偉そうにいえる立場ではありませんが、題名の付け方に問題があったのではないでしょうか。せっかく次に示すような格好いい宣伝文句があったのですから。

どっちが死んでも いい奴ら!

せめて聞かして やろうじゃないか

夕日の墓場で あの口笛のメロディを……

おお! そうだ。『続・夕陽の墓場』が相応しかったのだ! ゆうひ、を夕日と夕陽に使い分けるのもまた、なんとマカロニ的なんでしょうか。このように書いてくると、出演者とか内容に関係なく観たくなってしまう、これこそがマカロニがマカロニたる所以でありましょう。

2.ガンファイターが帰って来た (2回目)

2月1日 (火曜映画劇場)

今夜の『ガンファイターが帰って来た』は、2年前に木曜洋画劇場で放映されてから2回目の登場です。それで前回のブログを読み直してみると、大変失礼を致しました。再放映はないと思われます、と書きましたが再放映はありました。しかもマカロニ・ウエスタンの範疇でないにも関わらず二度も扱わして頂き、主演のロバート・ティーラには申し訳なく思っています。

そこでロバート・ティーラについて、ネットを検索したら驚くことばかりです。古代ローマの史劇超大作映画『クオ・ヴァディス』に出演していたことは知っていましたが、1953年の『円卓の騎士』、1958年の『ゴースト・タウウンの決闘』、そしてまた1999年の『マトリックス』、2000年の『バーチカル・リミット』にも出演しています。

『円卓の騎士』を含めて4本とも観たことがありますが、こうなってくると、もう居ても立ってもいられなくなってしまいます。今後時間を見つけて、その4本を探しに荒野を駆け回りましょうか。でも、その前にちょっといい情報がありました。1昨年の4月14日劇場公開された『マン・イーター』にも、『アバター』と『タイタンの逆襲』いう映画の主人公サム・ワーシントンと共演しています。

3.荒野の無頼漢

2月12日 (土曜映画劇場)

今夜の『荒野の無頼漢』は、『真昼の用心棒』で主人公フランコ・ネロの兄貴役で出演し、ネロよりも頼もしく見えたジョージ・ヒルトンの登場です。製作が1970年イタリア、日本での劇場公開が1971年となっており、マカロニ・ウエスタンの人気にも陰りが見えてきた頃の作品のようです。しかしながらTV放映では、まだまだマカロニ・ウエスタンの人気が続いています。

本映画のストーリーは完全に忘れていましたが、DVDを購入したのでネットや解説書を読まなくても書けると思います。主人公のジョージ・ヒルトン演じるハレルヤ、名前からしてキザでスタイルもロングコートにガンベルトを肩に掛け、武器は大量虐殺と同時に縫い物もできるという“ミシン・ガン”。

メキシコ革命の軍資金を巡っての追いつ追われ、騙し騙されの道中で時折聞こえてくる音楽がまともで秀逸でした。主人公のジョージ・ヒルトンの顔と声が、どうしても『真昼の用心棒』で見せたアル中の兄貴役とは、別人のような気がしてなりませんがマカロニ・ウエスタンの俳優とは、こういうところが上手いのでしょうか。

マカロニ・ウエスタンというジャンルの映画は、マカロニ・ウエスタンの3大スターであるクリント・イーストウッド、ジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロと共演しただけで、その後、独り立ちした俳優あるいは人気が上昇した俳優が数多くいます。それを追い掛けると、またまた莫大な作業が待っていることでしょう。

4.荒野の墓標 (2回目)

2月15日 (火曜映画劇場)

2年前の6月20日にゴールデン洋画劇場で放映されてから2回目の登場です。やはり何の記憶もないので、前回のブログの記事を読み直すことにしました。前回はストーリーも、太古の原始林・ピクナルズのことも、さらにはシェイクスピアのロミオとジュリエットのことも書いてあるので、太鼓判を持ってお勧めできる内容だったと思います。

そこでネットを検索すると、いろんな情報がテンコ盛りでした。主演のピーター・リー・ローレーンス(ドイツ人)が、恋人役のクリスティーナ・ガルボと恋に落ちて結婚したが脳腫瘍を患い、1974年に29歳の若さで死去。ストーリーについても詳しく書いてあり、主人公のジョニーに銃のレクチャーを授けるレフティの教えは、何やら『怒りの荒野』のジェンマとリー・ヴァン・クリーフを思い起こします。

そして写真に写っているジュリエット役のクリスティーナ・ガルボさんの可憐な姿。彼女は現在、スペインを離れてアメリカでフラメンコを教えているとのこと。というと真っ先にフランコ・ネロ主演の、ではなくティナ・オーマンさん出演の『裏切りの荒野』を思い出します。

さらにはロミオとジュリエットをベースにしたアメリカ製西部劇の『山のロザンナ』(1947年)と比較しても、やはりマカロニ版のほうが、味付けが一味も二味も違うと書いてあり、日本でのDVDは発売されていないが、最近ドイツからDVDが発売されたようです。

35年も前にひっそりとTV放映された一本の映画を巡って筆者のような素人がブログを書き、はたまたネットの情報により『荒野の墓標』を観たくなってしまうマカロニ・ウエスタンという映画は、とてつもなく素晴らしいジャンルの映画だと思います。


(その2に続く)


by stone326 | 2016-06-23 10:30 | マカロニ・ウエスタンの歌詞


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