人気ブログランキング | 話題のタグを見る

(53)イーライ・ウォラック特集

午前10時の映画祭で、10月8日(土曜日)から11月4日(金曜日)まで続・夕陽のガンマン//地獄の決闘が、全国の劇場で公開されています。

今回はツイッターをみると、意外にもイーライ・ウォラックさんの投稿が多いので、急遽彼の記事をまとめてみました。

それでは最初に1975年の4月27日、日曜洋画劇場で放映された『続・夕陽のガンマン』を紹介します。

 1昨年の10月7日に同じ日曜洋画劇場で放映されてから1年半後の今夜、二回目の登場です。再放映にも関わらず多くのマカロニ・ウエスタン・フアンは観ていることでしょう。私のようなリピーターは勿論のこと、前回見逃した方や急遽マカロニ・ウエスタンのフアンになった人達、あるいはクリント・イーストウッドがアメリカに戻ってから、荒鷲の要塞ダーティ・ハリー、1~5を観て彼のフアンになった人達、いろんな人達が淀川長治さんの優しく語り掛ける解説に、時を忘れて楽しく本映画を最後まで観たことだと思います。

 そこで今夜は卑怯な奴(トーコ)を、したたかに演じたイーライ・ウォラックについて書こうと思います。彼はユル・ブリンナーとスティーブ・マックイーンが共演した荒野の七人で、山賊のボス役として出演していました。

彼はマカロニ・ウエスタンに出る前は、何とマリリン・モンローの遺作となった荒馬と女にも出演しています。そしてまたまた驚くことに、往年の大女優であるオードリ・ヘプバーンのおしゃれ泥棒にも出演しています。このように書いていくと、はたまた荒馬と女おしゃれ泥棒の映画を観たくなってしまいます。このように一本の映画から、そして一人の俳優から記事が増えていくのも、ネットのお陰で大変有難いことです。

二本目は、同じ年の9月25日木曜洋画劇場で放映された荒野の三悪党です。

本映画も当然の如く、41年も経っているので何にも覚えていません。そんな時に頼りになるのが、やはりネットの情報です。その中から宣伝文句を、ちょっとばかり書くことにします。

19世紀後半のエル・パソ(夕陽のガンマンの銀行もエル・パソ。もうマカロニ・ウエスタン・フアンはエル・パソと聞いただけで、血湧き、肉躍る、です)で二人のならず者に、もっと凄い悪が加わった。出演が荒野の七人続・夕陽のガンマンで悪人を演じたイーライ・ウォラック、『皆殺しのジャンゴのテレンス・ヒル、それに怪力男のバッド・スペンサーです。さらには、音楽が“ブーベの恋人”のカルロ・ルスティケリですから、是非とも、もう一度観たい映画です。

三本目は、1977年11月24日の木曜洋画劇場で放映された新・脱獄の用心棒です。

今夜の映画は、日記にメモはしてあるものの、何の記憶もないし、俳優も監督も忘れているし、その後DVDの販売もないようなので、改めてネットを検索すると、これまた驚くことばかりです。主演がフランコ・ネロ、共演にはイーライ・ウォラックとエドウアルド・ファヤルドがいます。監督はドッチョ・テッサリで音楽がジャンニ・フェリオです。1972年製作で劇場公開はなく、今夜のTV放映が初登場ということでした。

ストーリーの展開は、フランコ・ネロが元ロシアの王子(ジャンゴのイメージとは異なると思いますが)という設定で、ヒロイン役のリン・レッドグレーブはアイルランドの新聞記者。この2人にイーライ・ウォラックがからみ、メキシコにある宝物をめぐってのメキシコ政府軍や革命軍が入り乱れての戦いとなる。なんとまあ、多国籍軍のようなマカロニ・ウエスタンです。それで製作国を調べるとイタリア、スペインの他に西ドイツも入っていました。イーライ・ウォラックがアメリカ人、舞台がメキシコで何となくガンマン大連合/ジャガーを思い出してしまいます。

こういうふうにネットの情報だけでブログを書いてくると、俄然、観たくなってしまうというのも、マカロニ・ウエスタンの特徴かも知れません。39年も前にたった一度だけ放映された新・脱獄の用心棒が、こんなにもマカロニ・フアンの心を掻き立てるものとは、一体何なのでしょうか? それに向かって(いや、明日に向かって撃て!?)人生の道を、希望と勇気を持ってマカロニと共に歩こうではありませんか! ということで、昨年の4月にDVDを購入しました。

以上の三作品がTV放映されましたが、実は日本での劇場公開もなく、TV放映もされなかった映画があります。それはジュリアーノ・ジェンマ、トーマス・ミリアンと共演したザ・サムライ//荒野の珍道中です。というように書くと、イーライ・ウォラックの偉大さ? に驚くばかりです。

ところでマカロニ・ウエスタンの三大スターと言えば、クリント・イーストウッドとジュリアーノ・ジェンマ、そしてフランコ・ネロです。この三人が顔を合わせたマカロニ・ウエスタンの映画はありません。筆者の記憶ではイーライ・ウォラックだけが、三大スターと共演したようです。

さらに前述のマリリン・モンローの荒馬と女、オードリ・ヘップバーンのおしゃれ泥棒にも共演したこと。ネットを検索すると他にも西部開拓史マッケンナの黄金ザ・ディープゴッドファーザーPARTⅢ等があります。その中で、やはり西部劇の西部決闘史を取りあげたいと思います。

本映画は当時のハリウッド・スターが多数出演しています。ジョン・ウエインを始めとしてヘンリー・フォンダ、ジェームズ・スチュアート、グレゴリー・ペック、ジョージ・ペパード、キャロル・ベーカーとリチャード・ウィドマーク等、なんとも豪華な顔合わせです。ここまでなら、あえてブログに書くほどのことはありませんが、な、なんとリー・ヴァン・クリーフはもとよりイーライ・ウォラック、ラス・タンブリンも悪役ではありましたが出演していました。もう嬉しいこと、嬉しいこと・・・・・・

その後、リー・ヴァン・クリーフとイーライ・ウォラックが続・夕陽のガンマンで運命的な顔合わせるになろうとは。もう大袈裟ではありますが、コロンブスが1492年にアメリカ大陸を発見したような感動が・・・・・・それにしても、ネットの情報とは有難いものです。それ以来イーライ・ウォラックのフアンになったことは言うまでもありません。

ということで、イーライ・ウォラックは長きに渡って映画に出演していましたが、恐らく彼が主演した映画は皆無だったと思います。しかしながら多くのスーパースターと共に出演したイーライ・ウォラック。彼が出演した映画を観ると、そこにハリウッド映画の歴史を見るような気が致します。筆者の勝手な考えですが、マカロニ・ウエスタンに出演していた時の彼が、一番輝いていたのではないかということです。

追記、イーライ・ウォラックさんは2014年6月24日に死去されました。満98歳の大往生でした。謹んでウォラックさんのご冥福をお祈り致します。


by stone326 | 2016-10-23 18:10 | マカロニ・ウエスタンの歌詞


マカロニ・ウエスタンの歌詞とその魅力について


by stone326

このブログについて

本ブログはマカロニ・ウエスタンの映画の主題歌(日本語訳)を紹介します。

本ブログの歌詞は、株式会社IMAGICAエンタテイメント発売のDVDから使用しています。

本の紹介

FLNG船 二〇二二年


ご注文はこちらから


北極熊はどこへ行ったの(第一部)


ご注文はこちらから


勇と美穂のスマホ渡り鳥


ご注文はこちらから

ライフログ


マカロニ・オヤジとつぶやきの用心棒(一) [PR]


マカロニ・オヤジとつぶやきの用心棒(二) [PR]


ジュリアーノ・ジェンマ特集 [PR]


フランコ・ネロ特集 [PR]

カテゴリ

全体
物書きへの道
各駅停駅メロ小説
マカロニ・ウエスタンの歌詞
北極熊はどこへ行ったの
未分類

最新の記事

(57)朝日新聞出版 「マカ..
at 2018-05-13 09:44
(56)朝日新聞出版 マカロ..
at 2018-04-27 08:39
(31)「北極熊はどこへ行っ..
at 2018-02-25 08:25
(30)「北極熊はどこへ行っ..
at 2018-02-24 08:11
(29)「北極熊はどこへ行っ..
at 2018-02-23 08:37

以前の記事

2018年 05月
2018年 04月
2018年 02月
2018年 01月
2016年 12月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 01月
2015年 10月
2015年 03月
2015年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2013年 12月
2013年 08月
2012年 11月

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

映画
シニアライフ

画像一覧